astro-ph

1月26日

Kepler Observations of Transiting Hot Compact Objects

author:Rowe et al.
KeplerのTransit観測で非常に熱くてコンパクトな天体を発見した。それぞれA型星とB型星の周りを周っていて、A型星の方は周期5.2日・半径0.08太陽半径・温度9400K、B型星の方は周期24日・半径0.2太陽半径・温度1000K。主星に近すぎて外層がはげた中心核みたいな天体なのかな?

An alternative hypothesis for the origin of the Moon

author:R.J. de Meijer, W. van Westrenen
月と地球マントルの組成はほとんど同じらしい。月の形成として現在有力なのはGiant Impact説であるが、それだとこの組成が説明できない。あと、あまりよく読んでないけど角運動量もこれで考えると大きすぎるらしい。そこで、地球のコアとマントルの境界にある天然の原子炉みたいなものから物質が噴き出してきて月ができたんじゃないか、という説を支持する論文。うーん、これは聞いただけの話だけど、これだと月軌道と地球の自転面のズレは説明できるんだろうか。パッと見書いてなかったが噴きだす方向によっては解決できるのかな?そういやGiant Impactの方だと組成の違いはどう説明されているんだろう。

Five Long-period Extrasolar Planets in Eccentric orbits from the Magellan Planet Search Program

author:Arriagada et al.
Magellan Planet Search ProgramでエキセントリックなMsiniが数木星質量の天体をG型とK型星の周りにに5個発見した。このプロジェクトでは合計11個の系外惑星候補天体が見つかっている。ちなみに、Magellanはチリのラス・カンパナス天文台にある6.5mの望遠鏡で、MIKEというエシェル分光器をつかっている。

The discovery of a very cool binary system

Buringham et al.
L5とT7.5pの連星系SDSS J1416+13ABを発見した。距離が視差が求められてないので不定性があるが、年齢を10Gyrと仮定するとこのT7.5pの温度は500Kとなる。これは今まで見つかったBDの中では最低温である。が、前述したとおり距離に大きな不定性があるので何とも言えないが、面白い天体である。