astro-ph

UKIDSS detections of cool brown dwarfs - proper motions of 14 known $>$T5 dwarfs and discovery of three new T5.5-T6 dwarfs

Ralf-Dieter Scholz, Gabriel Bihain, Olivier Schnurr, Jesper Storm
http://arxiv.org/abs/1204.2380

A Correlation Between the Eclipse Depths of Kepler Gas Giant Candidates and the Metallicities of their Parent Stars

Sarah Dodson-Robinson (University of Texas)
トランジットの減光具合、つまり惑星の半径と主星の金属量に相関があるのではという論文。keplerでたくさんのトランジットデータが得られたことで統計的な議論が可能になった。仮に同じ質量の惑星ができたとして、金属量が高ければそれだけ密度が高くなり半径は小さいだろう。逆に金属量が少なければ半径は大きくなるはず。また、このことは惑星の形成自体にも影響するかもしれず、半径の違いがコア集積と円盤不安定による形成の違いを反映するかもしれない。ただし、結論からするとその相関のレベルは2.3σらしく少し微妙。この金属量も測光カタログからだしているが一応分光から求めた金属量とはトレンドは合ってる。
http://arxiv.org/abs/1204.2275

They might be giants: luminosity classes, planet frequency, and planet-metallicity relation of the coolest Kepler target stars

Andrew W. Mann, Eric Gaidos, Sébastien Lépine, Eric Hilton
ケプラーターゲットのlate-K~early-Mに対して可視の中分散分光をした
1. Kp<14の明るい天体は95+/-1%はgiantでKp>14の暗い星は93+/-2%はdwarfだった。これは以前の指標であるlog(g)>4のサンプルで計算してもさほどかわらない。log(g)>4のサンプルを使ってもあまり巨星をうまくとりのぞくことはできない。
2. KICの温度は分光スペクトルにPHOENIXを使って出した温度に比べてシステマティックに135Kほど高かった
3. 主星温度34004という(これもそもそも測光から出した値)条件による計算では0.27+/-0.05だったことから差異が見られる。
4. さらに金属量の指標であるg-rのカラーを見たところケプラーの中で地球型惑星を持ってるdwarfともってないdwarfでは差異はなかった。これはおそらく以前はgiantのコンタミが大きかったせいだろう。ちなみに、この結果はG-dwarfなど重い星の結果と一致する。
測光だけだとやはり色んなエラーが大きすぎる。
http://arxiv.org/abs/1202.5394

Astrometric and photometric initial mass functions from the UKIDSS Galactic Clusters Survey: I The Pleiades

N. Lodieu, N. Deacon, N. C. Hambly
UKIDSS GCSのプレアデスのほぼ最終形の結果?2007年の時点では12平方度程度しかはけてなかったけど、今回は80平方度はけているらしい。それに対して2epoch分のデータがあるので固有運動と、メンバーシップの確率から求めた初期質量関数を導出したところそれぞれ一致して、フィールドの初期質量関数ともだいたい一致した。ここまで統計的に十分なサンプルは少ないので、これをsig OriやUpper Scoのものと比較したところ、やはりこのような若い領域と比べると低質量側20木星質量あたりでは若い星形成領域で超過が起きていることが明確になった。これは初期質量関数の一様性が崩れている可能性もあるが、単純に若い領域特有の問題、モデル不定性やsystem-IMFを計算しているせいかもしれない。いずれにしても、かなり低質量のところまでコンプリートな観測が増えてきている。
http://arxiv.org/abs/1204.2659